IMPブロック特設サイト
技術者様の願いを叶える
切削用樹脂ブロック
独自開発のボイド・積層界面のない
樹脂ブロック・プラスチック切削用素材の製造・販売
量産と同じ材料をブロック化いたします
NEWS
- 2024年09月03日当社代表が博士号取得
- 2024年06月20日画期的ブロック金型
【最新情報】
高強度樹脂のブロック化に成功
試作検証の幅を広げる画期的製造技術
「ランダム配向成形ブロック」
IMPブロックは、射出成形によりボイドやクラックなどの内部欠陥の無い、無垢の素材をご提供しているサービスです。しかし過去の製造方法ですと一定の材質においてクラックが発生していました。その主原因を大きく分類して、
①PPS PBT 芳香族ナイロン等 ガラス繊維・カーボン繊維入りの材料
②非常に厚いブロック
に適合する場合、クラックのリスクが高まります。
これはゲートから充填した溶融樹脂が規則性のある繊維配向を示し、ブロック化されることで応力に耐えられず、繊維配向に沿ってクラックが発生するというメカニズムです。
当社では長年のブロック化するノウハウにより、この繊維配向を制御し、ランダム配向にすることができ、上記2つの条件においても安定したブロックを作ることに成功しました。
今後、高強度樹脂における試作検証が大幅に改善することが期待できます。
2024年7月現在、□110mm×5mm~80mm<可変対応>1型のみの対応となっておりますが、ノウハウを積み重ね、順次、金型のラインナップを増やしていく計画です。
無垢へのこだわり
IMPブロックは当初から無垢で内部欠陥の無いブロックの製造を行っています。積層成形や張り合わせによる部品製造では安定した水準の品質で切削加工品が作れないためです。また、繊維強化樹脂において射出行為による繊維配向は異方性となり、強度の発現が異なります。このことをご理解頂けるよう努めてまいりましたが、上記ブロック製造技術によりこれらの工夫が低減し、異方性が少なく安定した切削加工品を作り出せる様になります。
樹脂ブロック材 IMPブロック
「IMPブロック」は当社のIMP⼯法のメリットであるボイドの制御から⽣まれた切削加⼯⽤素材として幅広くご利⽤頂いております。
射出成形の利点を活かし、短納期、⼩ロット、格安で樹脂ブロックをご提供します。
※「IMP⼯法」とは当社独⾃開発の射出圧縮成形技術です。
「IMPブロック」の特徴
In-Mold Pressing
IMPブロックの誕生秘話
当初はボイドレス成形により部品製造を行うことを目的としIMP工法が生まれました。
例えばポリアセタール樹脂はボイドが発生しやすいこと、ボイドが強度低下を招くことで知られており、これらのニーズにお応えするために開発しました。この技術を使ったIMPブロックはお客様の高いご要望から生まれた樹脂用切削加工素材です。
Secret story
お客様の声
IMPブロックを活用した樹脂部品の制作事例・問題解決事例をご紹介。
設計から成形まで徹底サポート致します。
IMPブロックの利用用途
IMPブロックはお客様の要望される樹脂材料を内部欠陥の無い状態でご提供するサービスです。
ご利用方法はお客様次第ですが、下記の用途にご使用されるケースが多くあります。
- 試作検証のための使用
- 試作検証の目的は形状や部品性能を事前に確認することが目的です。そのためには出来るだけ正確な検証が必須となります。量産と同じ材料・グレード・色で検証することが求められます。
IMPブロックは射出成型特有の生産性の良さから量産材料での樹脂切削品の製作が可能です。
- 量産部品としての使用
- 欧州では切削加工により部品を量産品として使用する文化があります。金型製作の環境が国内と異なることが主たる要因です。
国内においても小ロットや肉厚形状などの場合は部品を切削加工にて製造していますが、一般的に流通しているブロック材質は限りがあり、更に性能を付加させた材質が求められています。
IMPブロックは多彩な材料からの樹脂切削品の製作が可能となります。
IMPブロック性能評価
樹脂製品は射出成形で行う場合、切削加工で製造した製品より強度特性等の性能が上がります。IMPブロックは高充填にて製造しますのでこの差は小さいと言われておりますが、その傾向は同じです。そのことを踏まえて試作検証されることをお勧めいたします。また繊維状添加剤の入った材料の場合、IMPブロックは一定の繊維配向が現れるように設計しています。強度検証の際に有効です。詳しくはお問い合わせください
切削加工時の注意点
IMPブロック切削加工する際の注意点を記載します。切削加工時のご参考にして頂ければと思います。
一般に販売されている固化押出やキャスト等で加工された切削用樹脂素材、特に汎用性の高い材料の場合、切削性を考慮して配合等を工夫し切削性を最適化しております。そのため切削加工業者では容易に加工条件が出せ、製造することが出来ます。
対してIMPブロックは販売されている樹脂材料を改質することなく、高い密度でボイドレスでブロック化しています。
また、非常に希少な材質なども手掛けているため、切削加工上問題が発生ることがございます。
切削加工時には十分な注意が必要です。
樹脂ブロックご注文の流れ
IMPブロックを活用した樹脂部品の制作事例・問題解決事例をご紹介。
設計から成形まで徹底サポート致します。
- お問い合わせブロックの成形条件や必要数、納期などをお伝えください。
- お打ち合わせ・取引契約お打ち合わせ後のお見積りにご納得いただけましたら、本契約の運びとなります。
- 製作・状況報告製作に取り掛かります。ご契約で決定した方法に従ってお支払いをお願いいたします。
- 納品・お支払い製品が完成しましたら指定路線便での発送をもって納品とさせて頂いております。
お問い合わせ
樹脂製品、プラスチック製品の設計・成形の
お困りごとをご相談ください。
IMPブロックに関する
よくある質問
IMPブロックについて、お客様から寄せられることの多い質問についてお答えします。
- ご要望に応じてアニール処理を行っています。1窯25,000円にて承ります。
- 弊社提携しております樹脂切削加工業者がございます。
IMPブロックから切削加工を多く扱っておりますので、ご安心してご依頼頂けます。 - もちろん購入可能です。
しかし、新規の材料の場合、材料メーカーの登録等に手間がかかり、材料入荷が遅れる場合がございます。お急ぎの場合はお客様より御支給いただきたいと思います。 - 定型のブロックサイズ以外の大きさをご希望の方は金型より製作となります。
切削代を極力減らすことで、材料費・ブロック製作費・切削加工費を抑えることが出来ます。
詳しくはお問い合わせください。 - 多くの材質をブロック化していますので、ブロック化出来ない材質の傾向は掴んでおります。
例えば、IMPブロックは成形サイクルが非常に長いことで、熱分解しやすい材料は不向きです。また、靭性の低い材料も難しいとされています。
お見積提出時に詳しく説明いたします。お問い合わせください。過去の実績もご参考ください。 - アニール処理は応力分散を目的とし、高精度製品の切削加工時には不可欠な処理になります。特に繊維状添加剤の入っていない材質の場合はアニールの効果は絶大です。
逆に繊維状添加剤の入った材料(例えばPA66-GF)の場合はアニール処理の効果は限定的です。それは繊維配向がアニールの効果を阻害しているためです。
この場合は別の方法をご用意しています。詳しくはお問い合わせください。 - IMPブロックが注目されていますが、当社は射出成型メーカーです。特に困難を極めた成形に関しては様々な対応策を有しています。
例えばウェルドライン強度改善などは当社の得意分野です。お気軽にお問い合わせください。 - 当社のIMP工法は射出成型でなかなか解決できないボイドを完全に無くすことが出来ます。例えばPOM材などでボイドを無くしたいといったご要望にお応えいたします。
製品形状に制約はありませんので、お気軽にお問い合わせください。 - 可能です。射出成型することで製造コストを大幅に下げる効果が期待できます。
射出成型化では専用の金型が必要になりますので、金型製作費と製品代を加味して射出成型化に進まれるとよいでしょう。 - IMPブロックは非常に高密度で成形を行っております。普及されています固化押出によるブロックと少し異なる特質が存在します。
特に固化押出では作りえなかった材質も供給しており、切削加工においても試行錯誤が必要な材料もございます。例えば加工の順序や刃の選定などです。詳しくはお問い合わせください。切削加工の注意点はこちらから。
樹脂ブロック材成形方法
IMP工法以外の成形方法をご紹介致します。
用途に合わせて最適な成形方法をご提案します。
3Dプリンター
数年前より脚光を浴びています3Dプリンターは安価な機械で技術者が容易に少量製作できることで普及しています。
固化押出成形法
長年培われた切削用素材の製造方法です。
固化に合わせてゆっくり材料を供給することでボイドを抑えることが出来ます。
積層成形法
最近製造する業者が増えてきている加工方法です。薄肉ブロックを順層することで大きなブロックを製造できます。
IMPブロックが選ばれる理由
切削加工用素材として注目を集めている、IMPブロックは無垢にこだわり、高密度にこだわり、成形出来る材料のバリエーションにこだわった樹脂ブロックです。
短納期
スムーズな切削用素材のご提供はタイトな開発スケジュールにとってはとても大切な要件です。IMPブロックはL/T2週間で対応しています。
多彩な材料
様々な多機能樹脂材料が開発されている現在、性能が確実なものか検証するニーズが高まっています。IMPブロックは国内一の対応力を持っています。
高密度
多彩な材質に対応するには多彩な成形条件が不可欠です。大きな圧縮力により高密度に成形することで高い強度特性を持っています。
厚さ
一般の射出成型は材質にもよりますが肉厚が10mmまでがボイドレスの限界です。IMPブロックは現時点で70mm肉厚まで対応します。
多彩なサイズ
PLAMOの保有金型のラインアップで多くの形状に対応できます。
また、ご指定サイズのブロックが必要な場合は金型の製作より承ります。品質管理
透明材で無い限りブロック内部の欠陥は判断し難いため、PLAMOではX線CTを導入し非破壊検査により内部欠陥の有無を判断しています。
合わせた最適な解決策を提供し
全力でサポート致します!!
射出成形加工の技術集団 PLAMO
当社は様々な難題を解決してきた実績、プラスチック成形加工学会等で現象の学術的視点から報告を行っており、多くの技術的蓄積が行えております。製品形状からくる不安定要素や金型の構造、もちろん成形技術を高い次元で対応しています。
文字通り「射出成形加工の技術集団」として活動しております。
樹脂加工コラム
樹脂加工に関する豆知識を、コラム形式で掲載しています。